死の迷路

フィリップ・K・ディック
「死の迷路」
Philip K.Dick
A maze of death

(1970)

これを書いたとき、
作者は相当な行き詰まりを感じていて、
これまでの創作パターンを壊すつもりで
書いたが、やっぱり、「偽の現実」オチの
パターンをやってしまい、どうしようもないね、
っと自己憐憫したらしい。

ほんでもって、1990年2月に
これを読んだのだが、当時の私も
人生いろいろで、
傍目にはたいしたことをしていないが、
落ち込んでいたので、
このストーリー展開での

閉塞感→閉塞感→閉塞感→現実展開
のオチが、妙に合点がいき、
作者のもがきが、わかるようで納得しました。

普通の推理小説のような犯人捜しが
延々続きます。

読後、プールで泳ぎ、「デルマクオーの世界のような
浮遊感~」などと、訳のわからん、泳ぎをしてましたっけ。

創元推理文庫の
山形浩生氏の解説もすばらしくて、
「ではなぜディックは流行ったのか」
の分析は「まさに、まさに!!」
でした。

(以下部分引用)
「ディックは陰気で無能な卑しい人間を描くにかけては素晴らしい才能を
もっている。・・・(略)・・・そうした落伍者が、
落ちこぼれているが
故に自分を落ちこぼした社会を覆う衰退を認識できる、
というアウトサイダー
の優越性をしょっちゅう描くからで、
もちろんそれを認識できる落伍者たちは
その歪みから自由で、間違っているのは世間で、
したがって自分は正しいというまったく根拠のない自己正当化を
読者に可能にさせてくれるためだ。
・・・(略)・・・
「落伍者は落伍者であるがゆえにエライ」という、
自堕落といえばこれほど自堕落なものもないテーゼを
恥ずかしげもなく、持ち出してきて、しかも呆れた
ことにそれを読者に納得させてしまったという一点に尽きている。
(引用終わり)



テーマ : SF小説
ジャンル : 小説・文学

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